大津市立保育園で「性別違和」の診断を受けた園児(当時)がいじめ行為にあった問題で、園の対応などを調査した市の第三者機関「大津の子どもをいじめから守る委員会」(委員長=春日井敏之・立命館大大学院教授)は6日、答申書を佐藤健司市長に提出した。計11件をいじめと認定し、園の対応は「不十分だったことは否めない」とした。
園児は戸籍上は男性だが性自認は女性。保育園には2019年4月に入園した。答申によると、性別違和感に基づく言動について、他の園児が否定的にとらえる言動をしたことなどで、5歳児クラスの途中から不登園状態になった。
4歳児クラス在籍時は、園児がプリキュアのTシャツやピンク色の服装で登園し、他の園児が「男なのに女の格好をしている」などとからかう発言があった▽園児が「自分は実は女の子である」という趣旨の発言をしたことに対し、うそつき呼ばわりする行為があった――など6件をいじめと認定した。
5歳児クラスでは、友達から「あっちいけ」「ついてくんな」などと言われ、「入れて」と言っても入れてもらえなかった▽園児が女児向けの靴下をはいていたことに他の園児がからかう言動をした――など5件を認定した。
保育園の対応については「5歳児になって学級の担当スタッフが1人減となったことなどの影響もあり、園児や保護者からの訴えや相談、抱える不安への対応なども後手となり、不十分だったことは否めない」と指摘した。
その上で、発達障害やLGB…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル